2012年12月27日木曜日

発表会イヤイヤ

クリスマス会の数日前、先生から申し訳なさそうに告白が・・・
「・・・君、クリスマスの劇の練習がイヤだって言って全然やらないんです。一緒にやろうよって声を掛けているんですが、いつも端で見ているだけで・・・もしかしたら本番もできないかもしれません・・・」
あら、それは残念。

そういえば、1月にミュージックフェスタという大々的なイベントがあって、ホールを借りて歌やミュージカルなどをやるんだけど、その練習も全然しないと言っていた。それより、役を決めることすらかたくなに拒んでいた。
ブレーメンの音楽隊なので、「ロバ、犬、猫、おんどり」のいずれかになるらしい。
1週間経っても2週間経っても決められなくて、どれもイヤだと言いはり、でも結局経緯はよくわからないけれどロバになったらしい。

最初はいつもの恐がりなんだと思っていた。ブレーメンの音楽隊は泥棒が出てきたり、みんなで脅かしたりするから怖いんだろうなって。

クリスマス会は、豚のお面をするのも嫌がり、手に持って一応舞台には出たものの、舞台の先頭で「ママー」と弱々しく言っている。
先生が見かねて連れてきてくれたけれど、どういう心理なんだろう。

踊りとか歌とかおしゃべりが苦手な子だったら、「少し成長が遅いのかな?」って思うかもしれないのだけど、親のひいき目なのか、そういうわけでもなさそう。明らかに自分の意思で拒否っている。
当時思っていた「怖い」が理由でもなさそう。

昨日先生が、「空手のテストがあって、前に出てやるんですけど、しっかり元気よくできていました」と意外そうに話してくれて、ノートにも「前に出るのが苦手な・・・君ですが、今日は・・・」と書かれていて、そうなのかなあと。
もしかしたら、前に出るのがイヤってわけじゃないんじゃないの、とか。
空手の話を聞いて嬉しかったけど、「クリスマスはあんなにダメだったのに(涙)」という心境にはならなかった。別物のような気がする。

そういえば、「大きくなったら何になりたいの」と聞いたことがあって、考えもせず速攻で「何にもならないよ! ぼくはぼく!」と答えていた。なんとまあ。そのまま生きて欲しいわ。

劇の「何かになる」のがイヤなのかなあ?
仮面ライダーの真似をいつもしているけれど、「俺はレッドバスターだ」とか「仮面ライダーだ」みたいなことは言わない。仮面ライダーになりたい? と聞いたことがあるけれど別になりたくないと。
なんて言うのこれ、強すぎる自我ですか?

でもそればかりじゃなくて、前に出て歌、なんていうのも上手くできたことはないけどね。
参観日にプールを見に行ったらずっとママにべったりで一切プールに入らなかったけどね。

クリスマス会の劇について「何がイヤなの?」と何度も聞くんだけど、自分ではよくわからないみたい。
「みんなでやるのがイヤなの?」と言うと「そう、みんなでやるのがイヤなの。一人でやりたいの」とか。
練習が始まった頃から保育園がイヤみたいで、毎日「保育園今日お休み?」って聞いてくる。
休みだとすごく嬉しそう。先生カワイソウ。

まあでもねえ、小学校、中学校と、そういうのは避けて通れませんから。
楽しめば楽しいのに、もったいない。
一度でもそういう感覚を味わえればきっかけがつかめそうな気がするのだけど。


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追記
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先日、保育園の女の子の親御さんとごたごたがあったと書いたけど、「いつもあんなに奇声を発したりして、常軌を逸している」って言われたので、今回劇とかがちゃんとできないことで「あの子は頭が弱い」みたいに思う親御さんもいるんだろうなあって考えた。

因果関係があってもなくても、何かがあったときに「そういえばあの子は劇でもみんなと協力してできなかったし」と言われるんだろうか、と何度も頭をよぎった。
人を判断するときは、自分が知っている事実を繋げてその人のイメージを作り上げるわけだから、致し方ないけれど。

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