2015年9月3日木曜日

「悔しい」は「苦しい」

子どもは勝負ごとが大好き。
何も賭けてないただのじゃんけんだって、悔しくて泣いちゃうこともある。
特に長男はけっこうな負けず嫌い。
金魚すくいを何回もトライして思った通りにできなくて泣いてわめいて親に当たる。(通りすがりの人が「金魚飼えないからどうぞ」とくれようとするも、「欲しいんじゃなくてすくいたいんです・・・」と丁重にお断り)
幼稚園の帰りに遊びで走ったかけっこですら負けると泣いたり、相手に手を出したり。
習っているサッカーでは、ドリブルがうまくできない、と泣いてしまう。

負けず嫌いは、私の遺伝です、辛い思いをさせてごめん。

親から見ると、悔しがるのはいいことだ、頼もしい、その気持ちを大事にして頑張れ、って単純に思っちゃう。
でも、悔しいってすごく辛いことなんだよね。
子どもの頃の私は多分、悔しい気持ちなんていらないって思ってたんじゃないか。まあ、あってもたまにでいい。

息子は数日前から、習っているサッカーを辞めると言い出した。
怒られるのかいやなんだって。
我慢してたけど、苦しかったんだろうなって。

勝ち負けとか、できるできないとか気にせずに、やりたいことだけずっとできれば幸せなのになあって思う。
他に習ってる美術はそんな感じ。
全員上手で、全員正しい。

とりあえず、「悔しい」は「苦しい」って、忘れないようにしよう。

2015年9月1日火曜日

キングコング西野さんと絵本

キングコング西野亮廣さんの創作活動が大好きで、Twitterも、Facebookもフォローしている。
3冊目の絵本「オルゴールワールド」が発売された時に、初めて絵本を書いていることを知って、買ってみた。
さーっと読んで、実はそんなに響かなくて、しばらく仕事部屋の本棚に置いてあった。
最近子ども達(5歳♂、1歳♂)が長めの絵本を読みたがり、時々買ってはいるが追いつかず、図書館で借りるのも億劫で本棚の「オルゴールワールド」を出してきた。
長男は、見たこともない繊細な線画と、わかりやすくない構図と、難解な言葉が使われた絵本が気に入ったみたい。
次男は、いつも物語の途中で寝てしまう。
でも、毎日のように読んでいた。

西野さんの個展が、つい先日まで青山で開催されていた。「おとぎ町ビエンナーレ」という。
長男と二人で出かけられる日があり、「絵本の原画(原画の意味を説明しつつ)見に行きたい?」と言うと「え!ホンモノ?見たい!」と言うので行ってみた。

その日はあいにく、西野さんには会えなかったけど、原画をじっと見て、これ知ってる、これあれだよね、といろいろ言ってた。

別の日に「今日最終日で、行けば描いた人に会えるよ」というと「行きたい!絶対行きたい!」と。
パラパラと雨が降るなか、行ってきた。

たくさんの人と話している西野さん。せっかく話せる機会なので、絵本「Zip&Candy」と、独演会のチケットを買って(息子に聞いたら「行きたい」と言うので2枚買った)、列に並ぶ。
西野さんが順にサインをして、お話もしてくれるのだ。
あれも聞こうよ、これも、と息子と話していたけれど「恥ずかしいからママ話して〜」と言う。

いざ、私たちの順番に。
サインしてもらいながら、絵本を毎日読み聞かせてるとか、絵本に出てくることばを「犠牲って何?」って聞かれる、とか伝えて。
「ちょうど君くらいの時に、親から与えられた本がクマさんとかそんなのばっかりでつまんなくてね」って、絵本を作った経緯を教えてくれた。
「次描いてるの、見る?」と、スマホの画面で絵を見せてくれた。
すごく恥ずかしそうに、嬉しそうに見ていた息子。

西野さんのスマホで独演会のチケットと一緒に撮影して、私のスマホでも撮ってもらった。
私はまあ、好きな有名人に会えてミーハー気分なわけだけど、息子にとっては、毎日毎日読んでいる絵本の作家さんに会って話せた!ってことになる。
私が子供のころ、好きな本の作家さんに会えたらどんな気持ちになっただろうなあーと考えると、すごいことなんじゃない? って。
すごくいい経験、すごくいい思い出になったなあって思う。

購入したZip&Candyは、当然その日の夜寝る前に読み聞かせたわけだけど、なんと、私が読みながらポロポロと涙を流してしまった。
昨日も、今日も、展開がわかっているのに泣いてしまうのはどうしてなのか。
オルゴールワールドでは途中で寝てしまう次男も、Zip&Candyは最後までしっかり聞いてた。

で、今日。
次の絵本の制作費をクラウドファンディングで募ってて、その最終日だった。
サイン入り絵本をリターンに選んで、息子宛に届くように宛名を記入して支援しました、とさ。

もともとは、お笑い芸人としての西野さんのファンだったわけじゃないけど、創作活動なんかが素敵だなーと思ってフォローして、いろいろと追いかけちゃう構図っていうのは、今とかこれからの時代にすごく合ってるなって思う。

お笑い芸人としての西野さんは、M-1の決勝戦でウケがよくなかったときに、半泣きになってたのをよく覚えてる。それほど本気でやってるんだなって思ったんだよね。